ミディアムシップとは何だろう
ミディアムシップとは何だと思いますか?
ミディアムシップを日本語に訳すと、霊界通信です。
この世とあの世を繋げる霊界通信の仲介役をする人のことを、ミディアムと呼びます。
霊界通信と聞くと怖い印象を持たれるかもしれませんが、イギリス発祥のミディアムシップは、決して人を驚かせたり怖がらせたりするものではないのです。
始まりは、イギリス人少女から始まりました。詳しくは割愛しますが、霊となった人と意志の疎通が出来る事を発見した事が、始まりです。
わたしの体験談を読んでいただくことがミディアムシップってそういう事なんだ、と感覚的に理解してもらえると思います。
わたしは7歳の時に母親を突然事故で失いました。
事故が起きた原因は、夜の家事をひと通り終えた母が、瞬間湯沸かし器の種火を消し忘れて就寝してしまったのです。
その時換気のために少し開けていた台所の窓も、閉め忘れていました。風が吹き込み種火が消えてしまい、プロパンガスが一晩中リビングに漏れ続けたのです。
朝一番で起きて来た母は、石油ストーブに火を点けようとマッチを擦りました。
リビングが吹き飛ぶくらいの大きな爆発が起きました。
母は全身に火傷を負い、しかもガスを吸い込んでいたために内臓も致命的な損傷を負いました。幸か不幸か1週間も生存しました。
わたしたち姉妹と父は、寝室にいたおかげで軽いやけど程度で済みました。
この日から1週間、すべての記憶がスローモーションでしかも客観的なんです。
ひたすら水を飲みたいと訴える母。飲ませても全ての機能を奪われた体は水を飲みこむことも出来ず、すぐに口の端から出て行きます。その水をぬぐい取りながら懸命に看病する祖母の姿を、その繰り返しを、病室の片隅のソファに座り、ただ見つめていました。
胸の奥が潰されてしまったような感覚、涙も出ませんでした。
そんな様子のわたしに大人たちは事の悲惨さを理解していないと判断したようでした。
母の状態を理解させようと、ベッド脇まで連れてこられて
「お母さんに声をかけなさい、頑張ってと言いなさい、生き返ってと言いなさい」と言われました。
子供ながらに、なんて残酷な願いだろうと本能で感じていました。
一週間後に亡くなったのですが、亡くなっても泣かないわたしに大人たちは何度も、
「お母さん、死んだんだよ?わかる?」と言いました。
泣かないと、この言葉を何度も投げかけられると思い、泣いた方がいいんだなと泣いて見せました。
そして亡くなった日の夜。
目を閉じると、4人の白い着物を着た人たち(袴をはいていた)が担ぐお神輿が現れました。
お神輿の上には母が乗っていました。
「お母さん!どこに行くの?」と問いかけると
問いには答えず、
「いい子になるのよ。お利口にね。わかった?」と言い、優しい笑みを浮かべて空へ登っていきました。
まるで、かぐや姫のようでした。
ガバーッと起き上がり、リビングにいる大人たちに、
「今、お母さんと会ったよ!包帯、巻いていなかった!いい子になってねってお話したんだよ!」
入院中は火傷のために全身を包帯で巻かれていたからです。
わたしのミディアムシップ、霊界との通信の始まりはこの日からです。
それからのわたしは、鏡越しによく母の姿を見ました。
「あ!お母さんだ!今、おばあちゃんと一緒にお母さんが写ってた!」
とか嬉々とした口調で言っては、祖母を泣かせていました。
そんなことをしながら、15歳中学生の時です。
学校に行きたくなくて、登校したふりをして誰も居なくなった家に戻った日のことです。
初めて学校をさぼってしまい、ぼーぜんと座り込んでいたら!
玄関から人の気配がするんです。やっべー!父が帰ってきたのかも!と焦ったら・・・
空気が止まるというのか、背後からの強い圧が全身を覆い、耳元で人の気配。
「よしえちゃん・・・よしえちゃん・・・(わたしの名前)」とささやく声。
わたしはフリーズ状態です。何も考えられない、誰??なぜ呼ぶの?
しばらくその空気の中で沈黙と緊張が続き、フッと解けました。
今のは・・・そうだ!お母さんの声だ。懐かしい、優しい声でした。
心配して来てくれたんです。体が暖かく心が軽くなりました。
母の呼びかけは効果絶大でした。
不思議に父からも学校からもお咎めがなく、翌日はいつも通りに登校できました。
お咎めがある・ないというよりも、過剰に反応されなくて良かったです。
そんな時もあるさって。
この後、声を聴けたのはさらに1年後に1度。
今では母の存在は光となり、いつもわたしの傍にいてくれます。
この光はとても暖かくて、とても明るいんです。
なぜこんな事を書いたのかと言うと、ミディアムシップって何?との問いに、
「亡くなった人と繋がってメッセージを貰います、日本語だと霊界通信て言葉ですね」
と答えると、まず「怖い」と言われます。
霊界と繋がると急にわたしが首をガクーッとうなだれて、野太い声で
「わしはお主の背後霊じゃ~言う事を聞け~、そうしないと悪いことが起こるぞ~」と言うのではないかと言われます。
霊界と繋がるのは怖い事ではないとお伝えするには、どうしたらいいのかずっと考えていました。
わたし自身の体験したミディアムシップを、読んでいただくことが一番伝えやすいのではないだろうかと、記事にする決心をしました。母からの提案だと感じています。
読んでお分かりの通り、母はとても苦しんで亡くなりました。
しかし肉体から抜け出た魂は、決して苦しんではいないという事がご理解いただけたと思います。母の声は、穏やかで優しさに溢れていました。生きているわたしに力を与え希望を灯す存在となっています。
霊界へ旅立ったあなたを愛していた家族、親戚、友人、動物たちの魂は決してあなたを怖がらせたりする存在ではありません。
亡くなったら終わりではないのです、生きているわたしたちが元気に暮らせるように霊界から見守り、応援したいと願う立場になって霊界で生きていてくれています。
恐れる事なく感謝を伝えてください。
確かに怖い体験は数え切れないほどありました。
このエネルギーはとても波動が低いので、冷たく重く感じられます。
生きている人に同調を求め、波動が合う人にくっ付いて生き直そうとしたり、コントロールしようとします。
ミディアムとして鍛錬し始めて4年目を迎えた今、そのようなエネルギーとは同調することはなくなりました。
だからこそ言えるのは、ミディアムシップで繋がるエネルギーはまったく別物です。
あなたと共に生きた霊界に旅立った方は、決して!あなたを怖がらせたり、コントロールしようとする存在ではないのです。
この記事が、日本でのミディアムシップへの理解を深める手助けとなることを願います。
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